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村田建築設計の仕事と現場

2011-04

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大震災 
もの造りの一端を担う者として数多くの事を考えさせられます。建物を設計する時、設計者は自由な発想のベクトルに対して様々な制約に合います。建築基準法、都市計画法の法的制約、構造、施行性、予算等の制約を受け設計をまとめていくものです。大半の施主の夢はこれらの制約で無惨にも砕かれるのが常です。大震災を見る度あの法的制約は何だったのかとも思います。新聞の活字に「想定外」「未曾有の」「人智を超えた」という文字があふれています。
 数日前の朝日新聞の天声人語の欄に福島第一原発の事故会見で東京電力は「想定外の事態で」と弁明するが、この事故は唯単に東電側は「想定を間違っていた」だけではないか、という論評が載っていました。間違っていたということはどこかにこの事態を防ぐ正解があったことになります。津波で破壊された建物は、建築基準法、都市計画法に於いて合法的、安全な建物だった筈です。先の論法でいけば「想定外の法律」、各自治体の防災計画も間違っていたことになります。本当に正解はあるのでしょうか。

 その後福島第一原発の場合、非常用ディ-ゼル発電器、海水ポンプモ-タ-の位置が他の原発と違い被災し易い場所にあったこと、再三指摘がありながら国も東電側も無視してきた事が判明し、唯単に20Mを超える津波に対して5M前後の対策しか採っていなかったという「想定外」を新聞は問題にしているだけではないことはわかります。
 しかし建築に関わる各法律も法律が変更される以前の建物等は不問にするという前提ですから根本は原発の「安全設計指針」なるものと変わりません。これは法大系上仕方無いことですが、問題はこれを放置しておくと今回の「人智を超えた」災害では多数の方の財産が一瞬で喪失し多数の死傷者が出るということです。これを機に耐震補強の要請が増加するとは思いますが、特に不特定多数の人が集まる施設、建物は早急にやるべきと思います。

 さて今回の被災地の復興計画はどのように進んでいくのか。グランドデザインを自分なりに描いてはみますが、とてもまとまりません。この様な時よくやることは理想像とは逆のこんな町にはしたくないな、という項目をあげていくことです。例えば

 1.津波を防ぐ為、津波危険区域を指定しその海岸線に20Mのコンクリ-ト製防波堤を設けた町

 2.都市計画法が改正され、海抜により可能建築物の構造、用途が制限された町

 3.2項を受け、海岸線は鉄筋コンクリ-ト造の要塞のような建物が連続する町

 4.画一的都市計画で新幹線の駅のように地方色が失われた町

 5.今まで以上に社会的インフラが充実し近代的過ぎる町(災害に強い町はむしろ個々が自立に向かう方が良い   のではと思う)

 6.以前の町の歴史、名残、景色や風景を無視した都市計画

   等々
 
   これを読まれた方でこんな町にはしたくない、こんな町にしたいというご意見があればお聞かせください。
  
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プロフィール

村田建築設計

Author:村田建築設計
茅ヶ崎・藤沢・鎌倉などの神奈川県 湘南地域を拠点に、自然素材を多く用いた木造住宅を主に手がけている設計事務所です。詳しくはリンク先から本家HPをご覧下さい。

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