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村田建築設計の仕事と現場

2013-02

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風景に溶け込む建物とは?

今月の15日にようやく完成した南足柄の住宅は外壁が全て米杉板張り、それも裏張りです。
私はこれまで数多くの住宅を設計して来ましたが、米杉板を張る場合と張らない家があります。
このホ-ムペ-ジを以前のクライアント様が多くみていらっしゃることを知りその理由をお答え
しておくべきと考えるようになりました。

 それは当然ながら場所性、都市的か緑あふれる場所かの違いが主な理由です。
建物は強い社会性を持って誕生します。少なくとも30年、50年と存在し続けます。
風光明美、緑あふれる景色を楽しんでおられる方々はその中に人工的建物の出現を喜ぶ人は
誰もおりません。それはお互い様ですが自分の姿が客観的には見えないことに似ています。

そこで私は建物と風景の関係を次の3つの段階でとらえています。

 第1段階:建物を自然の風景に溶け込ませ、又は消し去り存在を主張しないもの。

 第2段階;建物がその風景にあることにより自然の美を一層引き立たせるもの。

 第3段階:その建物の存在が自然(風景)の美しさを超えるもの。
      この時建築は初めて芸術と成り得ると考える。


 第1の建物を消し去る方法は沢山あります。
建物を地下にもぐらせて地上は緑地帯とする。外部仕上げを自然素材で構成し
環境に溶け込ませる。米杉を外壁に張るのはこの手法です。又全てガラス張り
の外観で景色を透かして見せたり、鏡張りで廻りを写し込んで消し去る方法です。

 第2は人工的建物が自然の美しさと並ぶまで洗練され違和感なく混合し合う状態。
ギリシャのパルテノンの神殿や、伊勢神宮等 歴史的建造物に数多く見られると
考えています。
いつもこの段階までに仕上げたいと努力していますが届きません。

都市の中の建物は都市景観を自然と置き換えれば同じことです。

 第3段階ですが、建築は純粋芸術と違い機能性を持たなければなりませんので
芸術に成り難いことも事実です。芸術性と機能性は反比例の関係にあります。
唯、与条件や構造、法規、機能等を全てを異次元に流し込み、新たな価値に変換し
人間の奥深い位置から「生」を呼び起こす建築が出来た時だろうと推察します。
私はこの第3段階の建物をいまだ見たことがありません。
私が見ていないだけでどこかにあるかもしれません。
これからの目標であり楽しみでもあります。

 
               平成25年2月27日
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プロフィール

村田建築設計

Author:村田建築設計
茅ヶ崎・藤沢・鎌倉などの神奈川県 湘南地域を拠点に、自然素材を多く用いた木造住宅を主に手がけている設計事務所です。詳しくはリンク先から本家HPをご覧下さい。

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